映画『HOT SNOW』祝・公開

「私の夏が終わった」どころか「私の今年が終わった」と言ってもいいくらい。いや、よくないけどw


ただただ感無量です。


同じ映画を4回続けて観たのはさすがに初めてでしたw
でも全然飽きないです。体は限界だったけどw


あまりに書くのが久しぶり過ぎて長文の書き方を忘れましたが、これは記録として残しておかないといけない気がするので、感想をかいておきますね。ネタバレありの感想です。



寝耳に水から始まって、キツネにつままれたままのような状態だったのにいつの間にか最大の楽しみになっていて。私の夏どころか私の今年が終わってもいいくらいの楽しみになっていました。いや、言ってるだけだけどwそんな中地震の影響で延期になってて。余計に「永遠に観れなかったらどうしよう」といらぬ心配がつのっていましたが、今日やっとあらためてめでたく公開になりました。おめでとうございます。


何よりも御礼を言うなら、このタイミングでこの時期にこんな素晴らしい高校生の姿を残していただけたこと。のぞんでそう簡単にかなうものなんかじゃないってことは私が言わなくても皆さん一番よくわかっていらっしゃると思います。本当に宝のような映画になりました。


低予算短期間製作における出来の具合は容易に想像はできましたが、十分思った以上の素晴らしい作品でした。とても7日で撮ったとは思えないほど。観終わった瞬間に「大満足!」と心の中で叫んだのはstyleコン以来な気がします。


舞台以外で演技を観るのは真田以外は初だったので、メガトン級にひどいのがいなければいいんだけど、とまずは相当ハードルを下げてのぞみましたが、100%客観視はできないかもだけど、とりあえずはメガトン級にひどい子はいなかったので安心しましたwどちらかと言えば皆ほぼ初映画とは思えないくらい器用にこなしていましたね。平成っ子は何かと器用だ。


金曜日の夕方から緊張しまくって、今朝は緊張しすぎたせいかお腹ぴーひゃらまでなったけどw、いざ始まったら泣くこともなく、だけどとても幸せな気持ちでどちらかと言うと終始微笑みニヤニヤしながら最後まで観れました。観ていて本当に幸せでした。もっとさっきゅんにきゅんきゅんしながら観るのかなと思ってましたが、意外とそんなこともなく。でも本当に前編通して幸せな気分で見届けられました。スクリーンの中にあの子らがいるだけで本当に嬉しかった。


最初の15分くらいは主になべさんのPVかと思うくらいwさなのんの次にいい役でしたね、なべさん。全編を通してこの短さの中で、一人一人にきちんとキャラを与えてくれてて、わかりやすく馴染みの持てるキャラ設定になっていました。監督さんも挨拶でおっしゃってましたが、「自分はこの子たちをよく知らないので、始まる前にそれぞれに自分を除くメンバーひとりひとりがどんな子なのかアンケートを取った」とのことでしたので、結構当て書きっぽくもなっていましたね。むしろさっきゅんのキャラが一番薄かったと言うかよくわからなかった気もしますw後の子らは本当にわかりやすく成り立っていました。


好きなシーンや台詞、または気になったところなどを以下箇条書き。かなりニュアンス。順不同。

  • 徳昭(のん)「あ、5時!」勇(いわ)「あ、夕ニャン!?」
  • さっきゅんの口から「国生さゆり
  • 鷲(さな)が徳昭(のん)を殴るのをみんなで止めるシーンの必死な宗司(さく)
  • バスケするなべさんがやっぱり左利き
  • 渉(なべ)に「ハイは1回!」と言いたかった人の数→( )
  • 彰彦(あべ)の携帯を興味深そうに気にする勇(いわ)
  • 千円札を差し出すのが宗司(さく)で、受け取るのが正克(だて)
  • 違う学校に来たみたい、と言ってこそこそ走る渉(なべ)と宗司(さく)
  • 美南が呼ぶ「徳くん」
  • 美南にインタビューしながら追いかけまわす勇(いわ)
  • 女子高生二人に声をかけ「ダサい」と言われて「時代がついてこないんだ」と言う渉(なべ)
  • 徳昭(のん)と美南がうまくいって泣く勇(いわ)に「お前が泣くなよ」と言う正克(だて)
  • リーゼントから逃げようとする鷲を逃さないようにする宗司(さく)と正克(だて)
  • 渉(なべ)に「何やってるの」と聞かれて「ついったー」と答える宗司(さく)
  • 最初に渉(なべ)が仲間になろうとして鷲(さな)を追いかけるところ全部
  • 彰彦(あべ)が動画を撮ろうとして過去組を順番に撮る時「写真じゃないんだから動かないと」っていうところ
  • ミサンガの関わるところ全部。ミサンガがユニカラー。
  • 鷲(さな)のお父さんが「リーゼントはこうするんだ」って鷲(さな)の髪型をなおすところ
  • 鷲(さな)のお父さんが何気にのんちゃんにちゃんと似てたところw背もちゃんとのんちゃんと同じくらいあったこと
  • 渉(なべ)が言う「10年連続200安打」の200本の本が抜けてるのが何回聞いても気になって気になってw
  • 芝生の上でよくぞあそこまで踊れたなと本気で感心した
  • 未来に帰るために急いで階段をダッシュする4人


今まで真田の演技をうまいと思ったことも好きだと思ったことも残念ながらまだなかったけど、1986年に来たと気づいたシーンで未来組の4人が順番にアップになっていくのだけど、真田の表情だけが比じゃないほど素晴らしかったので初めてうなりました。


最後の過去組のオチは本当に素晴らしくて全編を通して大好きなシーンです。
そして一番印象に残ったのは、鷲のお父さんが美南の動画を見るシーンでした。


前情報で、内容はノスタルジー溢れる青春群像ムービーな感じで、あらすじを読んだ時、「『バックトゥーザフューチャー』よろしく『お前ら二人が結婚してくれないと俺が困るんだよ!』的に右往左往して振り回されるコメディタッチにすれば面白そうなのにな」、と思っていたのですが、当たらずとも遠からずやっぱり『バックトゥーザフューチャー』がオマージュとなり、コメディタッチまでは行かなかったけどそのまま「お前ら二人が結婚してくれないと俺が困るんだよ」的仕上げになってたので安心しました。


もう何度でも同じこと書きますが、感謝すべきは、このタイミングでこの時期にこんな素晴らしい高校生の姿の映像と物語を残していただけたこと。望んでそうそうかなうことではないことくらい誰だってわかっています。本当にありがとうございました。



宝のような映画です。